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長野県北部、長野市と小布施町の間に位置する須坂市には、かつて全国でも最小級(一万五十三石)の藩「須坂藩」がありました。中でも十三代藩主の「堀 直虎」は、江戸末期に幕府より若年寄兼外国惣奉行という要職に任命され、大政奉還後に方針を決めきれない徳川慶喜を叱った聡明で義理堅い藩主として語り継がれています。


明治から昭和初期にかけては製糸業で大変栄え、製糸工場や養蚕のための蔵、客人をもてなすための料亭、劇場、商店などが立ち並び、それはそれはにぎやかだったそうです。今も往時の繁栄を思い起こさせる町並みを見ることができます。


須坂の生糸はほとんどがアメリカに輸出され、ストッキングの原料にされていましたが、1929年の世界恐慌とナイロンの普及により急激に衰退。それにより桑畑は果樹の栽培に使われるようになりました。


須坂はその名の通り、扇状地のため市内の大部分が坂になっています。水はけが良い土地、雨が少なく寒暖の差が大きい気候は美味しい果樹の栽培に最適でした。6月頃のさくらんぼに始まり、ブルーベリー・桃・ネクタリン・プルーン・梨・ぶどう・りんごと、入れ替わり立ち替わりで旬のフルーツを楽しむことができます。


また、須坂には創業100年、200年を超える老舗がある一方で、若いUターン者や移住者が新たにお店などを始める面白い動きも出てきています。繁栄していた昔に戻すのではなく、これからの時代に合った魅力的な町になる予感が、そこかしこでしています。


このサイトでは、須坂のあまり知られていないけど実はすごい人やエピソード、商品などを「ないしょ話」としてこっそり紹介。お気に入りの須坂を見つけるお手伝いができたら嬉しいです。