もっと自由に、もっと素直に 好きなアクセサリーを 楽しんでほしい

-ディップフラワーアーティスト 羽生田さゆり-

小さい頃から大の手芸好き


-ディップアートフラワーとはどんなものですか?

羽生田さん まずワイヤーで花や葉の形を作り、ディップ液というトロトロの液に浸けて表面張力で被膜を作ります。シャボン玉を作るみたいですね。乾かしてできた花や葉を組み合わせて作った花がディップアートフラワーです。別名「アメリカンフラワー」と呼ばれ、40年以上前にアメリカから入ってきたんですよ。


-実は昔からあったんですね。どんな作品を制作されているのですか?

羽生田さん ピアスやイヤリング、ネックレスがメインですが、オーダーで髪飾りやコサージュ、リースなども制作しています。店頭販売は無く、イベントとオンラインショップで販売しています。

花の形にしたワイヤーをディップ液に浸け、乾燥させているところ



-ディップアートフラワーはどうやって知ったのですか?

羽生田さん 祖母の影響で小さい頃から手芸が大好きで、折紙やフェルトのマスコット、ビーズアクセサリーなど色々作っていました。しばらくマスコットは作っていなかったのですが、2018年に大高輝美先生という、マスコット作りの神のような人形作家の復刻版作品集が出て、また作りたい気持ちが再燃したんです。マスコットに天使の羽根を付けたくて、何かいい表現方法はないかと探していたときに偶然ディップアートフラワーを知り、そこから夢中になりました。

複雑な花びらの形もワイヤーで表現する



様々な経験が制作の糧に


-ところで、羽生田さんはこれまで実に色々な仕事をしてきたんですね。


羽生田さん 旅行会社・ゴルフのキャディ・脱毛エステサロン・個人事業主としてペットグッズショップの経営などアルバイトも含めたら色々な仕事をして世界を広めてきました。色々な経験が思わぬところで役に立ちますね。以前病気をして入院していた頃、無心で編み物をすることで救われました。手持ち無沙汰だし、辛い時間が早く過ぎて欲しいと思っていたので。ハワイでは、「手作りすることを覚えなさい。心の癒しになるから」という言い伝えがあるそうです。様々な経験を経て今の自分があります。


-ディップアートフラワーの魅力は何だと思いますか?


羽生田さん 軽さと透明感、女の子らしさでしょうか。また、基本色のディップ液を混ぜ合わせて色を作るのですが、日によって色の出方が違うところも面白いですね。ディップアートフラワーのアクセサリーはとても華やかに見えるので、年齢を重ねた女性ほど「(本当は着けてみたいけど)私には似合わないから無理。。」と諦めてしまう方が多いのですが、そういう方こそ身につけて欲しいです。他人からどう思われようと、自分が心から好き、可愛いと感じるものを身につけることで、こんなに幸せな気持ちになれるんだから。

とても軽くて着けているのを忘れてしまいそう


自然の花のように様々な色彩が重なり合うネックレス



-つい周りから浮かないように、と気にしてしまいますが、もっと自由にしていいんですよね。制作する上で心がけていることはありますか?


羽生田さん まずは自分のテンションが上がる、可愛いものを作ること。自分がいいと思わなければ、お客さまも絶対いいと思わないから。あとは、自分が金属アレルギー体質なので、金具はチタンや剥がれにくい金メッキなど、肌に負担が少ない素材を使っています。


-様々な経験を糧に制作に邁進する羽生田さん。これからも女性が元気になれる、素敵な作品を作ってください!


Dip Kapua (ディップ カプア)