ミルクをこぼしたような天の川は圧巻 -峰の原高原-

標高1,500mに位置する峰の原高原は、個性豊かなペンションが立ち並ぶ須坂のリゾート地。カモシカやリスなどの野生動物、希少な高山植物に出会える自然豊かなこの場所で星空観察はいかが?

2018年度冬の夜空の明るさ調査(環境省が主催したデジタルカメラを用いた計測)では、天の川がはっきり確認できる20.9mag/□"を記録した峰の原高原の星空



その美しさに息を呑む 高原から眺める星空


都市の夜空は明るい。人里離れた場所は夜間の明かりが少ないので当然夜空も暗く、星が見えやすいのだが、峰の原高原は別格だ。mag /□″ (マグニチュードパー平方秒角)というのは聞き慣れない単位だが、これは縦横が角度1秒(角度1度の1/3600)の範囲からやってくる光の量が何等級の星の輝きに相当するかを表す。言い換えると値が大きいほど夜空が暗く星が見えやすいことになる。都市ではせいぜい17~18程度で、天の川は全く見えない。19〜20でぼんやり見えるくらい。21前後ははっきりと確認できるレベルだ。近年峰の原高原では街灯の明かりが広がらないよう覆いを被せたり、スイッチで消せるようになっていたりと、より星空を観察しやすくする環境作りに取り組んでいる。



夜になるまでの楽しみ方いろいろ


夜になるまでは初心者から上級者まで楽しめる多彩なトレッキングコースを歩いたり、テニスやフットサル、箱根駅伝出場常連校も使うクロスカントリーコースでのランニング、マウンテンバイクなどで澄んだ空気と豊かな緑を満喫したり、絵や写真に没頭したり、涼しい高原ならではの楽しみ方ができる。特に峰の原高原の象徴、根子岳(2,207m)は花の百名山のひとつ。夏には付近一帯で山野草が咲き乱れ、可憐な姿が来訪者の目を楽しませてくれる。日が落ちて辺りが暗くなったらいよいよ星空観察!サンセットテラス、こもれび広場付近の見晴し台などの広い場所や、ハンモックに寝そべっての観察がおすすめ。あまりに暗い場所は動物が出没する可能性があるので注意!8月でも最低気温が10度を切ることもあるため、暖かくして星空観察を楽しもう。



峰の原高原観光協会

住所 長野県須坂市峰の原高原

TEL 090-4949-3080

HP  https://www.minenohara.net/

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